新聞・雑誌等でみるロシア・CIS諸国の政治経済(愚考集)


by nekra
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“一党独裁”復活へ 露大統領、与党党首を受諾
4月16日8時0分配信 産経新聞


 【モスクワ=内藤泰朗】ロシアのプーチン大統領は15日、同国議会を支配する与党・統一ロシアの党首就任要請を受諾した。プーチン大統領は、来月7日のメドベージェフ新大統領就任に伴い退任し首相に就任する。しかし、プーチン氏が党首となることで、同党の決定がロシアの政策の中心になるのは確実な情勢だ。「プーチン王朝」は、旧ソ連的な一党支配体制の復活で、さらに力を強めそうだ。

 統一ロシア党大会では15日、グリズロフ党首が「プーチン氏とメドベージェフ氏が入党してくれれば、党はさらに強力になる」と両氏の入党とプーチン氏の党首就任を要請した。

 これに対し、プーチン大統領は「近代的な民主国家において与党党首が首相を兼ねることは重要だ」と述べ、党首への就任を受諾。メドベージェフ氏は同党の活動を称賛し、入党要請に謝意を示したものの、「大統領として入党することはできない」と述べ、入党を拒否した。グリズロフ氏は、事務的な党代表者を務めるという。

 ソ連時代には、ソ連共産党書記長にすべての権力が集中していた。ロシアの有識者の間では、統一ロシアの党首となったプーチン氏の“書記長化”を指摘する声も出ている。

 統一ロシアは、2001年、プーチン大統領の翼賛政党として誕生。日本の自由民主党を参考に地方組織などを創設し、昨年12月の下院選挙では、プーチン氏の全面的な支持を得て大勝し、同党単独で憲法改正や大統領の弾劾手続きの開始も可能な7割の議席を有する。上院でも、人事権などを有し、実質的に同国議会を支配している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080416-00000111-san-int


【私見】
 次期政権における双頭体制を前に、プーチンが自己の権力を盤石にするためにとった行動かな。
 大統領はいつでも首相を解任することが出来るわけだが、プーチンが、法案提出(+裁決)、大統領の弾劾機能を持つ議会において圧倒的議席数を誇る「統一ロシア」の党首に就任したってことは、メドヴェージェフが大統領になっても、それに対抗する術を持ったことになると思う。それも民主主義に則った形で・・・。大統領就任前でメドヴェージェフの評価は未知数だけど、まだまだプーチンの国民的人気は圧倒的だし、彼を簡単には切れまい。まして「リベラル派」であるメドヴェージェフはこの民主的議会政治の原則は呑まざるを得ないし、そうしたことでプーチンとの差別化も図りたいだろう。ま、シロヴィキとリベラルの確執があるとすれば、双頭体制はメドヴェージェフにとっっても緩衝材としてのプーチンは必要だろうしね。そうしたことを考えれば、彼が党員になるのを避けたのもなんとなく理解できるな。
 
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# by nekra | 2008-04-17 20:18